#10【首が歪むとどうなる?”頸椎悪化がもたらす影響とは”】

みなさんは、「自分の首が歪んでいる」などと思われた経験がこれまで何度かあるのではないでしょうか。例えば、運転中に片方へ首を回しにくいと思ったことや、写真撮影の際に正面向いているつもりが、「もっと顔を正面向いて」と言われることなどよく聞く話です。

自分では真っすぐだと認識しているつもりが、第三者から見た時に傾いているという方が多いという事です。首が歪んで正常ではない状態が、身体にどのような悪影響をもたらすのかご存じでしょうか。私、首が悪いんだよね~と自覚していてもなお放置している方を多く見受けられるので、今回は「首」についてお話いたします。

【はじめに】

首は、7個の椎体が積み重なって構成されており、背骨の中でもその7つの椎体を"頸椎"といいます。頸椎部は体重をあまり支えておらず、一般的には他部より可動性があるという点で胸椎部と腰椎部とは異なります。また、頸椎には椎骨動脈という心臓から脳へ血液を送る血管や脳で考えた信号を体の末梢へ発信する感覚神経や運動神経の通り道など、大変重要な器官が交わっている部位であります。そして、頸椎は脊柱のあらゆる部位の中で最も柔軟性があり、特に体の平衡感覚を調整している環椎(頸椎1番)・軸椎(頸椎2番)が存在している為、頭の支持と椎骨動脈の保護、何より人が二本足で正常に立って生活をするには無視できない体の部位になります。

【頸椎悪化によって起きりうる病名】

【頭痛】
偏頭痛は、頭部の片側だけが痛むのでこう呼ばれますが、両側が痛む場合も結構多いのです。原因で最も多いのは、脳、あるいは頭蓋外の血管が異常に拡張してまわりの神経を刺激するケースですが、頸神経が圧迫されて起こる場合もあります。いずれも、脈打つような痛みが特徴です。

【メニエール病】
昔は、めまいは脳の病気から起こるとされていました。しかし、フランスの医師メニエールが、内耳の疾患からもめまいが起こることを発見して以来、酷い目まいで色々な症状を伴うものをまとめて、メニエール病と呼んでいます。昔はよく脳卒中と間違われるほど症状が激しく、回転性のめまいと平衡感覚の障害、耳鳴り、難聴、吐き気(医学用語では"悪心"と呼びます)や嘔吐を伴う発作が突然起こり、数時間から数日続くことがあります。

【めまい】
正常に安定した姿勢を保っていられない時に感じる症状を"めまい"といい、回転性のめまいは文字通り「天井や床などが回る」回転感を伴うもので、非回転性はいわゆる"立ちくらみ"であり回転感を伴いません。めまいを引き起こす原因は色々ですが、頸性のめまいと言われるものは、動脈硬化や老化の他に、頸椎が歪んで血管を圧迫するために起こることが多いのです。

【不眠症】
客観的にみた場合、よく眠っているようにみえても、当人が眠れてないと感じたり訴えたりするものをいい、よく眠れない、まったく眠れない、一睡も出来ないとか、寝つきが悪い、目覚めが悪いなど、睡眠に対する傷害のすべてを含みます。不眠症は睡眠時間の長さが一応の目安になりますが、最も重要なことは満足な眠りを得たかどうかということで、目覚めた後の不快感や不満感が問題です。

【白内障】
大人の目の病気で一番多いもので、角膜とともにカメラのレンズの役割を果たしている水晶体が濁り、かすみがかったように見えにくくなります。大部分の白内障の原因は未だ分かっていません。ただ、骨の歪みをなくしたり、正しい食事をしていい生活環境にある人には、発病の確立が低いと言われています。痛くもかゆくもありませんが、年を取ってからの白内障は両目に起こり、いずれは見えなくなるもの。

【顔面神経麻痺】
顔が歪む病気の代表的なもので、末梢性です。原因の多くは不明ですが、強いストレスや骨の歪みによる神経の圧迫によってなることも多くあります。片側の顔の筋肉が突然麻痺して顔の左右が非対称になる、麻痺した側の瞼が思うようならないなどの症状を示しますが、味覚の異常を訴えたり、口角からよだれが垂れることもあります。ひたいにシワを寄せることが出来なくなるのも特徴で、脳卒中などで起こる中枢性の顔面麻痺と区別ができます。

【三叉神経痛】
三叉神経は、顔と頭部の前半分の知覚と運動を支配している神経で、ここに起こる神経痛が三叉神経痛といいます。俗に"顔面神経痛"とも呼ばれます。神経痛には本態性と症候性の二つに大きく分かれて、本態性とは原因が全く分からないもので、症候性とは、骨の歪みや神経の圧迫などのように原因がハッキリしている神経痛のことをいいます。瞼、こめかみ、頬、顎などに電気ショックを受けたような激しい痛みが発作的に起こります。普通、痛みは数秒から数分で納まります。

【バセドウ病】
若い女性に多い病気で、甲状腺が全体的に腫大する為に前頸部が腫れてきます。自覚症状では、微熱、発汗、下痢、体重の減少、手指のふるえなどがあり、精神の動揺や不眠を訴えることもあります。これは、甲状腺ホルモンが過剰になったためで全身的に代謝状態が亢進するために起こります。

【首と目の関係性】

脊椎の中でも、頸椎だけは独特の構造をしており、横突孔と呼ばれる突起があります。この中を血管(脛骨動脈)が走っているのですが、首の骨全体にネジれや歪みが起きると血管が圧迫され、脳に血液が(酸素)が十分に運ばれなくなります。この状態が目に現れた場合にいわゆる「疲れ目」が起こり、結果として目の奥の方に痛みが発生することがあります。

目の焦点を調節するのは、カメラのレンズにあたる水晶体と、水晶体の厚みを調節する(カメラの絞りにあたる)毛様体とチン小帯の共同作業になっています。水晶体と毛様体を結ぶ放射状にならんだ細い繊維状のものをチン小帯といい、毛様体の中にある線維組織を毛様体筋と呼ばれています。ところが、頸椎が歪むとチン小帯を支配している自律神経が圧迫され、毛様体筋が正常に働けなくなります。よって、弛めなければならないときに弛まず、縮む必要があるのに縮まないといったことが起こるのです。

神経が圧迫されて筋肉が動きにくくなると、水晶体の厚みを調節する力も不足するために、ある一点の距離だけに焦点を合わせることが出来なくなります。これがこうじてくれば、焦点のとれる範囲はますます狭くなり、「見えづらい」という状態になってしまうのです。これは、脳にきちんとした映像が送られていないということです。見えにくくなると、少しでも見えるように毛様体を筋力で無理やり動かそうとして無理がでてきますが、この無理が結局異常な疲れ目を生むのです。また、仮性近視も毛様体と視神経の疲労から起こる場合が多く、疲れ目とともに頸椎の矯正で治すことが出来る場合があります。

【目の構造について】

【恐ろしい"頸椎の後湾症"】

頸椎は本来、前にふくれるように前湾をしている必要があります。しかし、この正常な形態を保てなくなって逆に後ろにふくれるように後湾してくることがあります。こうなると、あらゆる不祥事が起きるきっかけを作ってしまうのです。人体は頸椎、胸椎、腰椎と24個の椎体が積み重なって脊柱のラインが協調して体を支えたり、バランスをとっているのですが、頸椎の後湾はここに重大な悪影響を及ぼします。というのは、たった一か所の歪みが、それまで正常だった他の部分をも歪めてしまうのです。これは、体が自然に悪くなったところを補って二本足で立つために本能的にバランスをとろうとするためです。

頸椎が後湾している(首が前に出ている)からといって前にポキッと折れる人はいません。これは、目線を正面に向ける為に首全身が真っすぐになろうとするからであり、その為、頸椎の下に位置する胸椎が被害をこうむるようになるのです。頸椎がバランスととろうとしたとき、胸椎がルール通りに本来の生理弯曲を守っていたのでは、頸椎が行き詰ってしまい痛みを伴ってしまうで、頸椎の歪みを補うように胸椎が歪んであげる必要があるのです。すると、当然同じように腰椎もバランスをとるために歪んであげる必要性が出てくるのです。こうして、一か所の歪みが全体に連鎖していくのです。そして、脊柱ラインは正常な状態とは全く反対の形状になり、結果として脊髄の神経を圧迫し、体のあらゆる箇所で痛みが発生するのです。

また、この痛みを治すときの世の中の常識に大きな誤りがあります。痛みが出るとその箇所をどのように治療しようか考える人が大半の筈です。しかし、今の頸椎が歪んでから痛みが出るまでの工程を考えてみてください。人間は痛みが出ないように歪ませながら(バランスをとりながら)生活をする生き物なのです。歪ませ続けると各関節には可動域があるのでその内行き詰ってしまいます。ここから痛みが出るのです。
だとすると、歪ませざるを得ないきっかけを作った根本である、今回の場合だと頸椎に問題があるのです。つまり、症状のある部分のみを診る部分治療だと、例え何百回治療を施したとしても改善に至ることはまず基本的に考えられません。部分ではなく、全体を視野に考えるとおのずと答えが見えてきます。だから「姿勢」なんです。

【頸椎後湾のレントゲン画像】

【まとめ】

人間の体というものは、非常によくできており大変難しい構造をしております。上記内容と被りますが、「痛いからそこを治療する。」この対処法が正しいのは、切り傷や骨折した時などの”外傷”です。肩こりや腰痛は、外傷ではありません。なので、部分的な対処をするのではなく改善を図るのであれば、全体像を視野に入れた入念な検査をすることが最優先です。どんなに、腕のいい治療家だったとしても症状の原因が分からなければ、適切な治療法が不明確なままで何もすることができません。特に頸椎は、体の中でも非常にデリケートな箇所で矯正の仕方も、ピンポイントで明確化させる必要のあるところです。なので、決してやみくもに大きな衝撃を与えたり、近年流行っているバキッと音をならすような治療を受けてはなりません。単に話題性のあるだけで、全く知識のない治療法です「治療よりもまずは検査」これだけを覚えておいていただければと思います。

”最後に”
当院は、整体院や整骨院とは異なり、対処療法ではなく科学的根拠に基づいた姿勢調整を行うことで、不調の改善と健康維持を目指す「健康支援センター」です。姿勢科学の分野をまだ知らない・自分に合ったケアがまだわからない方へ、早くこの手が届きますように!そんな思いで、日々活動しています。

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