#2【骨格の健康管理が病気を左右する!?原因不明な神経痛の正体とは】

私達の体は無数の組織や細胞によって構成されており、これらが秩序ある機能を営むことによって、生命を維持しています。
その為には、こうした各組織・細胞・器官がお互いに密接な連絡・調整をする必要があります。この調節の役目を神経系と内分泌系が補っております。神経系は全身に張り巡らされた神経線維によって、情報を集め、その情報に応じた指令を全身に伝えて、人体とその環境との関係を調節したり、危険から身を守ったり自動的な調節機構も神経系にて補っています。

神経痛という言葉があります。これは中枢神経から体の末端に伸びている末梢神経の領域に起こる痛みの総称のことです。痛みとは神経が圧迫することにより情報伝達が十分に出来なくなり体の異常を知らせるサインです。この圧迫がどの部位で起きるかによって症状や呼び名（病名）が変わってきます。
例えば、多くの方が経験のある「坐骨神経痛」ですが症状としては、お尻から足先にかけてズキンと響くような痛みやしびれ感があります。これは病名ではなく呼び名であり多くの方は「梨状筋症候群」と診断されます。坐骨神経は末梢神経の中でも最も太くて長い神経なのですが、この神経が圧迫することによって症状が発症します。

よく、坐骨神経痛を患っている方は腰椎椎間板ヘルニアや変形性腰椎症、腰部脊柱管狭窄症などの診断を受けたことがある、もしくは後に受ける方が多いと言われております。
すると「ヘルニアを持ってるから坐骨神経痛が起きるんだよね」「狭窄症だから坐骨神経痛も仕方ないか」などと納得する方がいらっしゃいますが、本当にそのような理由で納得できるのでしょうか？

ではなぜヘルニアになるのか、狭窄症になるのか、などと自分が患者になったつもりで考えてみるともっと深堀って聞きたくありませんか？
もし専門性が違えば別の場所で答えが分かるかもしれない。もっと言うならば別の場所でしか答えは分からないのかもしれない。という発想を皆さんには持っていただきたいです。

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自律神経とは、手や足などの運動神経とは違って人間の意志ではコントロールすることができず繊細で複雑な動きをします。また、自律神経にはアクセルとブレーキの関係のような交感神経・副交感神経の働きがあり、互いに働いたり休んだりしながら体をコントロールしています。中でも「自律神経失調症」はこの交感神経・副交感神経がやりとりする機能が正常に働かなくなり精神的な不調を引き起こすようになります。
例えば、起床時に起きようとするときはアクセルの交感神経が必要なのに、実際には副交感神経のブレーキが強く働いてしまい、起きようと思っても中々起きることが出来ないという風に精神的なコントロールが難しくなります。

もちろん自律神経も神経系の一種なので、圧迫することによって正常に機能しなくなります。大抵の圧迫する理由は骨格が傾く・ズレることによって起こります。自律神経は胸部からの神経伝達によって働く為、「自律神経失調症」は胸部の傾きにより神経圧迫を起こしていることが原因で起きている可能性が高いと考えられます。その為、例え臓器の不調があったとして臓器の検査をしても異常が認められなかったりなど、一般的な検査では原因が分からないケースがほとんどです。

また、"はじめに"であえて疑問のままで終わっていた「坐骨神経痛」や「腰椎椎間板ヘルニア」などの原因も同様で腰部の神経支配の圧迫によって起きる為、腰部の骨格が傾いていることが原因で神経圧迫を起こし、結果として症状別に違う病名として診断されている可能性が高いです。

脊髄神経の機能が低下すると、当然、運動の機能も低下してきます。
例えば、首に問題を抱えた方だと、握力が落ちたり指の動きが鈍くなったりする。また、問題が腰にあれば、歩きにくい、足が思うように上がらないなど、運動をつかさどる神経が十分な機能を果たせなくなります。それをスポーツの場合、練習やトレーニングなど努力で解決させようと思われる方が多いですが、実は体の機能的な問題で起きている為、考えを改める必要があります。
また、脊髄神経が低下している上に、よりハードな刺激や負担を体に負わせると、なおさら神経系へのダメージが蓄積してスポーツパフォーマンスとしては低下していく一方になりかねます。

スポーツと怪我は常に隣り合わせにあります。競技によって異なりますが同じ動作を繰り返すと体にはクセが付きます。そのクセに筋肉を強化し、より同じ動作を極めていくと当然その内、体が傾いて行き詰まり、トラブル（怪我）が起きしまいます。
そうすると、筋肉の強化やハードな練習がいけないのかというと、そうではありません。
常に100%の能力を発揮できる体でいる必要があるということです。神経機能が正常に働かなければその時点で100%の能力を発揮できる体ではありません。その状態でいくら練習を積んでも限られた限界の中でケガをする可能性がでてくるということです。
つまり、骨格を調整することによって圧迫を解き、神経機能が正常になり、筋肉のバランスを正常にケアすることによってケガのリスクが大幅に減ります。すると同じ練習量でも100%発揮できる体になるということです。

スポーツパフォーマンスを向上させるには、筋肉量や練習量も大切ですが、骨格が正しく身体機能が正常であることを前提に考えていただきたいです。

病気といえば未だに、病原菌、不摂生、食習慣、運動不足などが原因だと認知されている方が多いと思います。まさか、骨のズレやひずみが多くの病気を引き起こす要因になるとはほとんどの方が知らない筈です。

これまで何度も繰り返し言うように、人間の体は神経によって正常に保たれるようにコントロールされています。その神経は全て骨の隙間から伸びているので、骨がズレると単純に神経が押しつぶされて圧迫を起こしてしまい、機能が非常に低下します。こうなると、障害（圧迫）を受けた神経の支配下にある器官では、正常な活動を営むために必要な十分な物資が届かない状態や、これ以上送られると困る物資がどんどん送られてくるような状態になってしまいます。結果として器官の正常な働きは阻害されてしまう。これが病気です。

このように骨格と病気はすごく密接な関係を持っており、骨格が正常であることがいかに健康へ直結するのかを分かっていただきたいです。

日本人の多くの方は体への健康意識が非常に低い印象を受けています。数十年前と比べると知識がついて、近年少しづつ意識が高まってきていますが、世界的に見てみるとまだまだ国民の意識が低い状態です。
肩こりや腰痛の症状を抱えている方がたくさんいらっしゃる現代ですが、患者数は年々増加傾向にあります。なぜ増加し続けているのかわかりますか？
もちろん、便利な世の中になり人々の生活環境が変化していることも大きな要因としてありますが、決定的なのは、どうしたら肩こりや腰痛になるのかが分かっていないからです。

つまり原因が明確になってないのです。原因が分からなければ改善するための明確な治療法が分かりません。なので予防法すらわかりません。

人は健康でなければ何もできないものです。仕事も遊ぶことすらもできません。しかし、症状に襲われどうしようもなく行き詰ってから手を挙げる方が非常に多いです。そうなる前が肝心なのです。もっと言うと、そうならない為の日々のケアが最重要です。

多大な情報が日々飛び交っている現代で、全ての情報が正しいとは限らないことは既にみなさんお分かりだと思います。だからこそ、一人一人が正しい知識を得て、日々のケアや治療を受ける健康意識を持つことと、それをどこで受けるのかを見極める力などが皆さんの今後の健康を左右するのだと思います。

”最後に”
当院は、整体院や整骨院とは異なり、対処療法ではなく科学的根拠に基づいた姿勢調整を行うことで、不調の改善と健康維持を目指す「健康支援センター」です。姿勢科学の分野をまだ知らない・自分に合ったケアがまだわからない方へ、早くこの手が届きますように！そんな思いで、日々活動しています。

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