みなさんは、「椎間板」とは何かご存じですか?「椎間板ヘルニア」など言葉だけ聞いたことあるけど詳しくは知らないという方が意外と多いようです。椎間板とは何なのか、椎間板は体へどのような影響を与えているのか。今回はこのような内容についてお話し致します。
【はじめに】

人間の背骨(※以降脊柱と呼ぶ)は24個の椎体が連なって形成されており、その一つ一つの椎体を結合させているのが「椎間板」(線維軟骨結合)です。椎間板は次の二つの組織から構成されます。
中央部ー髄核(nucles pulposus)
中央に位置する髄核は、ほぼ球体の形状をしており、88%の水を含んだ透明なゼラチン物質です。また親水性に富み、科学的にはコンドロイチン硫酸・ヒアルロン酸・ケラタン硫酸などの蛋白結合物質を含んだムコ多糖基質から成ります。組織学的には、髄核は膠原線維・類軟骨細胞・結合織細胞、それにごく微量の成熟軟骨細胞群から構成されています。髄核の周辺を線維束が頑固に取り囲んでいる為、血管や神経は髄核に出入りしていません。
周辺部ー線維輪(annulus fibrosus)
名称の通り線維が走っており、周辺部ほど垂直で、中心に向かうほどより斜めに走っております。線維輪は各方向から織り合わさっていることで髄核の脱出を防止していますが、特に子どもから青年の若い世代では、線維輪の強度が非常に高いです。
中央部ー髄核(nucles pulposus)
中央に位置する髄核は、ほぼ球体の形状をしており、88%の水を含んだ透明なゼラチン物質です。また親水性に富み、科学的にはコンドロイチン硫酸・ヒアルロン酸・ケラタン硫酸などの蛋白結合物質を含んだムコ多糖基質から成ります。組織学的には、髄核は膠原線維・類軟骨細胞・結合織細胞、それにごく微量の成熟軟骨細胞群から構成されています。髄核の周辺を線維束が頑固に取り囲んでいる為、血管や神経は髄核に出入りしていません。
周辺部ー線維輪(annulus fibrosus)
名称の通り線維が走っており、周辺部ほど垂直で、中心に向かうほどより斜めに走っております。線維輪は各方向から織り合わさっていることで髄核の脱出を防止していますが、特に子どもから青年の若い世代では、線維輪の強度が非常に高いです。
【椎間板への圧迫】

椎間板は脊柱にかかる負荷のクッション作用を施している為、脊柱に負荷がかかれば確実に椎間板は圧迫を起こします。その際の圧迫力は、頸部よりも腰部に近ければ近いほど大きくなります。特に、仙骨部では体重のほぼ半分が支えられています。椎間板はクッション作用を施すために反発する力を持っていますが、最下位になると抵抗力を超えた圧力を受けることになり、これは特に高齢者に多く見受けられます。
安静時に健常な椎間板が100㎏の重さの負荷にさらされると、椎間板は1,4mm扁平化し横に広がります。一方、椎間板が病的なものであれば、同じ負荷でも2㎜も扁平化してしまい負荷から開放されても元の厚さに回復できないのです。つまり、椎間板の厚さの減少の度合いは、椎間板が健常か否かによって左右されるのです。
また、正常な椎間板では椎間関節に付着している軟骨組織も正常の場所に位置しており、関節の隙間も一定の幅を保持しています。それに対して、扁平化した椎間板では関節面が乱れてしまい、隙間は後方に開いていきます。このような状態が長い期間続くことで、いずれ椎骨同士が干渉して変形してしまい、変形性脊柱症などの病名をきたすようになってしまいます。つまり、椎間板の影響によって関節が変形していく可能性があるということです。
↓詳しくは
安静時に健常な椎間板が100㎏の重さの負荷にさらされると、椎間板は1,4mm扁平化し横に広がります。一方、椎間板が病的なものであれば、同じ負荷でも2㎜も扁平化してしまい負荷から開放されても元の厚さに回復できないのです。つまり、椎間板の厚さの減少の度合いは、椎間板が健常か否かによって左右されるのです。
また、正常な椎間板では椎間関節に付着している軟骨組織も正常の場所に位置しており、関節の隙間も一定の幅を保持しています。それに対して、扁平化した椎間板では関節面が乱れてしまい、隙間は後方に開いていきます。このような状態が長い期間続くことで、いずれ椎骨同士が干渉して変形してしまい、変形性脊柱症などの病名をきたすようになってしまいます。つまり、椎間板の影響によって関節が変形していく可能性があるということです。
↓詳しくは
【一日の内に身長が変化している】

「朝と夜だと身長が変わる」や「高齢になると身長が縮む」などについて皆さんはどうお考えですか?本当なのか、本当であれば何がどうなることによって変化するのか。それは、椎間板の性質を理解すると納得いただけると思います。
冒頭で述べましたように、人間の脊柱は縦に連なっている為、ただ直立で立っているだけでも重力によって一定の圧力が一日中かかっております。よって、朝方に比べて夕方の髄核の含水量は明らかに薄くなります。健常な方では、朝夕の椎間板の厚さの違いは2cm程にも達します。
夜、就寝した場合、椎体には重力による縦軸方向の圧力は加わらず、筋緊張によってわずかな圧力のみが加わるようになります。髄核は椎体へ漏出した水分を内側へ引き戻す吸収能の働きをもっており、椎間板はもとの厚さを取り戻すことができます。したがって、身長は夕方よりも朝方の方が高いということになります。髄核の吸水圧はかなり高いのですが、加齢とともにこの働きは低下していきます。その為、年齢を重ねるごとに身長が低くなり、柔軟性が低下していくということです。
冒頭で述べましたように、人間の脊柱は縦に連なっている為、ただ直立で立っているだけでも重力によって一定の圧力が一日中かかっております。よって、朝方に比べて夕方の髄核の含水量は明らかに薄くなります。健常な方では、朝夕の椎間板の厚さの違いは2cm程にも達します。
夜、就寝した場合、椎体には重力による縦軸方向の圧力は加わらず、筋緊張によってわずかな圧力のみが加わるようになります。髄核は椎体へ漏出した水分を内側へ引き戻す吸収能の働きをもっており、椎間板はもとの厚さを取り戻すことができます。したがって、身長は夕方よりも朝方の方が高いということになります。髄核の吸水圧はかなり高いのですが、加齢とともにこの働きは低下していきます。その為、年齢を重ねるごとに身長が低くなり、柔軟性が低下していくということです。
【椎間板を復元させるには】

"椎間板への圧迫"で述べたように、椎間板には圧力に対して反発する働きがあります。その反発の力よりも大きな圧力に耐えきれなくなった際に枠外へはみ出し、神経に当たることによって痛みが発生する状態を「腰椎椎間板ヘルニア」といいます。脊柱が上下に引き伸ばされると、椎間板には内圧が生じてゼラチン質は髄核の中に戻ります。これが、脊柱の牽引によるヘルニアの治療の基礎となっている理論ですが、ある条件下では、このような効果は常に期待できるとは限りません。
では、どのように復元させるのか。どう復元させるかよりも、なぜ圧迫したのかを考えると根本が見えてくるのではないでしょうか。
立っているだけでも圧力はかかっているのですが、必要以上に圧がかかる立ち方、歩き方、座り方をしていませんか?ここで「姿勢」が関わってくるのです。正しい姿勢になることで必要最小限の圧力で生活することができるのです。しかし、立っている時よりも圧迫を抑えた状態がありますが、どんな状態か分かりますか?
それは寝ている時です。脊柱が横になることにより圧迫は格段と小さくなります。なおかつ、就寝時は筋肉が緩む為この時に椎間板の吸水能の働きを十分に発揮できる状態で寝れるかが問題です。しかし、筋肉が緩むことで良くも悪くも大きく変化する為、寝具選びなどの寝る環境づくりが大変重要になります。
椎間板は圧迫が加わる期間が短ければ短いほど、圧迫から開放された際の復元までの時間は短いです。一方で圧迫が加わる期間があまりにも経過しすぎると、復元するための十分な時間があったとしても元の厚さに戻ることはありません。つまり、負荷がかかった期間によって復元するまでのスピードが変化する、もしくは場合によっては完全に復元することさえできなくなるということです。もし、皆さんの椎間板が悲鳴をあげているのならば一日でも早く「姿勢」や「寝る環境」を見直す必要があると考えられます。
では、どのように復元させるのか。どう復元させるかよりも、なぜ圧迫したのかを考えると根本が見えてくるのではないでしょうか。
立っているだけでも圧力はかかっているのですが、必要以上に圧がかかる立ち方、歩き方、座り方をしていませんか?ここで「姿勢」が関わってくるのです。正しい姿勢になることで必要最小限の圧力で生活することができるのです。しかし、立っている時よりも圧迫を抑えた状態がありますが、どんな状態か分かりますか?
それは寝ている時です。脊柱が横になることにより圧迫は格段と小さくなります。なおかつ、就寝時は筋肉が緩む為この時に椎間板の吸水能の働きを十分に発揮できる状態で寝れるかが問題です。しかし、筋肉が緩むことで良くも悪くも大きく変化する為、寝具選びなどの寝る環境づくりが大変重要になります。
椎間板は圧迫が加わる期間が短ければ短いほど、圧迫から開放された際の復元までの時間は短いです。一方で圧迫が加わる期間があまりにも経過しすぎると、復元するための十分な時間があったとしても元の厚さに戻ることはありません。つまり、負荷がかかった期間によって復元するまでのスピードが変化する、もしくは場合によっては完全に復元することさえできなくなるということです。もし、皆さんの椎間板が悲鳴をあげているのならば一日でも早く「姿勢」や「寝る環境」を見直す必要があると考えられます。
【まとめ】

椎間板は立つ為に、振り向く為に、歩く為に、絶対になくてはならないものです。神経が通っていない為、異常が発生にしてしまっても痛覚の感覚がないのでトラブルが大きくなってしまうまで気づきにくいものです。だからこそ、常に健常な状態でいれるように脊柱への圧力を最小限で生活するなどの予防をしておく必要があります。すると、やはり普段の姿勢によって脊柱圧は左右する為、年数が経てば経つほどその差は歴然です。また、その圧を回復させるには寝た時が一番効果的と考えられ、ここでも十分に回復できるのか、それとも更に圧力をかけるのか、の、差も寝る環境によって大きく変化します。
多くの方が、どの治療が治るのか。どこに行けばいいのか。と事が起きてしまってからのことを考えがちです。そうではなく、どうすれば事が起きずに健康に過ごせるのかと「予防意識」をもっと持つべきではないでしょうか。様々な制度や文化によって、皆さんの常識がなぜか起きることが前提になっているように思えてなりません。どうか、これまでの常識を変えて物事が起きてしまう前の「予防意識」を持っていただくことで、より多くの方々が幸せになるのではないかと私は思います。
”最後に”
当院は、整体院や整骨院とは異なり、対処療法ではなく科学的根拠に基づいた姿勢調整を行うことで、不調の改善と健康維持を目指す「健康支援センター」です。姿勢科学の分野をまだ知らない・自分に合ったケアがまだわからない方へ、早くこの手が届きますように!そんな思いで、日々活動しています。
↓店舗情報詳しくは
多くの方が、どの治療が治るのか。どこに行けばいいのか。と事が起きてしまってからのことを考えがちです。そうではなく、どうすれば事が起きずに健康に過ごせるのかと「予防意識」をもっと持つべきではないでしょうか。様々な制度や文化によって、皆さんの常識がなぜか起きることが前提になっているように思えてなりません。どうか、これまでの常識を変えて物事が起きてしまう前の「予防意識」を持っていただくことで、より多くの方々が幸せになるのではないかと私は思います。
”最後に”
当院は、整体院や整骨院とは異なり、対処療法ではなく科学的根拠に基づいた姿勢調整を行うことで、不調の改善と健康維持を目指す「健康支援センター」です。姿勢科学の分野をまだ知らない・自分に合ったケアがまだわからない方へ、早くこの手が届きますように!そんな思いで、日々活動しています。
↓店舗情報詳しくは