みなさん、肩こりの経験はありますか?これまで、比較的高い年齢層の方々が持つ症状のイメージがありましたが、近年では若年層での症状としてもよく聞くようになりました。全ての年齢層で起こりうる肩こりですが、いったい何が原因で起きるのでしょうか。また、完治する治療法はあるのでしょうか。今回は「肩」に関するお話です。
【はじめに】

最新の情報で20代の体の悩みランキングで2位に「肩こり」がランクインしています。骨や筋肉の細胞が若い若年層にもかかわらず、その年代で多くの人が肩こりに悩んでいることには、正直驚きました。それだけ症状を負って困っている患者数がいるということですね。患者の年齢層が若年層にまで広がってきた理由としての背景に"社会の変化"が考えられます。ここ数十年程で世の中のデジタル化は非常に進化しました。これまで、人間は楽をする為に何か新しいものを生み出してきました。車や飛行機、電話や家電など全て同じ考えができると思いますが、いかに自分が動かず早く楽に移動や情報を届けたりすることができるのか。このような願望が常に目的の根本にあるのではないでしょうか。発明当時からすると、極限にレベルアップした時代になった現代ですが、工夫を凝らして人が作り上げた今の便利な社会が、逆に人を苦しめているようにも見えてくるのです。
例えば、スマートフォン・ゲーム機など手元やテレビ画面にてアクションを起こして楽しむものですが、これをより楽な体勢で行うために、ふかふかなクッションやソファーの上で行う姿がよく見受けられます。これまでになかった体勢が根ずいて丸まった姿勢の若年層が非常に多く増えてきています。このように時代や社会が変化することによって人々の体が変化し、結果として症状を負ってしまうケースが近年、よく見受けられています。
例えば、スマートフォン・ゲーム機など手元やテレビ画面にてアクションを起こして楽しむものですが、これをより楽な体勢で行うために、ふかふかなクッションやソファーの上で行う姿がよく見受けられます。これまでになかった体勢が根ずいて丸まった姿勢の若年層が非常に多く増えてきています。このように時代や社会が変化することによって人々の体が変化し、結果として症状を負ってしまうケースが近年、よく見受けられています。
【肩こりはどこから】

そもそも「肩こり」というワードは日本にしか存在せず、海外では単なる肩の痛み(Shoulder pain)としてどの国にも症状としてはありますが、肩の凝り感というのは特に日本人が多く持つ独特の悩みです。国内のみの言葉にもかかわらず、非常にポピュラーな病名であり日本人で知らない人はいないという程です。肩こりが起きるメカニズムとして、頸椎がねじれたり歪んだりすると、当然神経に圧迫が加わる神経障害によって痛みが発生します。人は痛みを軽減させたいとき、その部分を叩いて刺激を与えようとします。これが昔からある「肩たたき」です。この刺激を加えすぎると、今度はその部分が鬱血(臓器組織内の静脈や毛細血管内の血流が停滞した状態)を起こします。これが習慣性になってくると、常に"鈍いこり感"を伴うようになり、肩こりの一番大きな原因を作ってしまうことになるのです。
肩こりの原因の中で、次に大きなウェートを占めているのは「姿勢」の悪さです。そもそも頸椎に異常が発生する時点で、姿勢不良が疑われます。また、肩の関節は大まかに鎖骨・肩甲骨・上腕骨の三つの骨からなる五つの関節から構成されており、どの関節よりも運動範囲が非常に広い特徴があります。ゆえに、筋肉にとっても疲労や消耗が激しい部分になるので、特定の筋肉ばかりを酷使したり、悪い姿勢でアンバランスな状態を続けていると肩に対する"こり感"を訴えるようになります。骨の傾きや歪みと姿勢は常に隣り合わせであり、骨が歪むことによって姿勢が悪くなったり、姿勢が悪くなって骨が歪むこともある為、ご自身の大事な肩を守る為にもくれぐれも姿勢にはご注意いただきたい。
肩こりの原因の中で、次に大きなウェートを占めているのは「姿勢」の悪さです。そもそも頸椎に異常が発生する時点で、姿勢不良が疑われます。また、肩の関節は大まかに鎖骨・肩甲骨・上腕骨の三つの骨からなる五つの関節から構成されており、どの関節よりも運動範囲が非常に広い特徴があります。ゆえに、筋肉にとっても疲労や消耗が激しい部分になるので、特定の筋肉ばかりを酷使したり、悪い姿勢でアンバランスな状態を続けていると肩に対する"こり感"を訴えるようになります。骨の傾きや歪みと姿勢は常に隣り合わせであり、骨が歪むことによって姿勢が悪くなったり、姿勢が悪くなって骨が歪むこともある為、ご自身の大事な肩を守る為にもくれぐれも姿勢にはご注意いただきたい。
【四十肩・五十肩】

これは、正式な病名ではなくただ単に40~50代の人に多くみられるのでこう呼ばれているのですが、正式な病名は「肩関節周囲炎」。いつからとはなく肩の関節が痛みはじめ、腕が上がりにくい、後ろに回しにくい、といったように腕の運動がひどく制約を受け、無理に動かそうとすると痛みが発症します。前提に腕が動く(関節が動く)のは、肩の骨や筋肉が正常な位置にあってこそ出来る運動なのです。肩を動かす時には、上腕肩関節のほかに肩鎖関節・胸鎖関節・胸肋関節・椎肋関節など多くの関節が連動して挙上の動作が成立するのです。このうちどこかの関節や筋肉に異常があると、当然構造上動きが困難になってきます。関節の可動範囲が小さくなると、筋肉は当然その範囲でしか動けなくなるので、それ以上伸ばそうとすると筋肉同士の摩擦から炎症になり痛みへと繋がります。この状態が肩関節の周りで慢性化して起きるのが「肩関節周囲炎」です。この筋肉性の痛み(炎症)は、可動範囲を超えて動かそうそしたときに、筋肉が今現在の状態を守ろうとするために起こるもので、「ゴルフ肩」などもこの仲間です。つまり、普段の生活の中で筋肉にそれなりの可動をつけていなかった人が、いきなり動かそうとするものなので、筋肉に炎症が起きるのは当然のことなのです。
ほとんどの人は、実際には腕が上がりにくくなっていても、実感していません。そもそも、腕というのは上げて使うことが滅多にないもので、大抵は水平(90度)以下で使っているので気づきにくいのです。しかし、知らなかったといって悪くなった状態を続けていくと、そのうち可動範囲が狭くなったままで筋肉は次第に委縮していきます。これがひどくなったものを「筋肉の拘縮」と言ったりしますが、筋肉は本来、収縮性のもので縮む働きしかできないのです。縮むことが仕事なので、縮みながら全体のバランスをとっている為、もし使わなければ伸ばされることがないので、ますます硬く縮んでいきます。
このように、肩を上げる動作ひとつでもこれだけ複数の関節と筋肉が連動して可動することを可能にしている為、単に痛いから揉んだり叩いたりして刺激を与えればいいということではなく、共同作業を行っている全ての関節と筋肉に対して的確な調整をする必要があるのです。
ほとんどの人は、実際には腕が上がりにくくなっていても、実感していません。そもそも、腕というのは上げて使うことが滅多にないもので、大抵は水平(90度)以下で使っているので気づきにくいのです。しかし、知らなかったといって悪くなった状態を続けていくと、そのうち可動範囲が狭くなったままで筋肉は次第に委縮していきます。これがひどくなったものを「筋肉の拘縮」と言ったりしますが、筋肉は本来、収縮性のもので縮む働きしかできないのです。縮むことが仕事なので、縮みながら全体のバランスをとっている為、もし使わなければ伸ばされることがないので、ますます硬く縮んでいきます。
このように、肩を上げる動作ひとつでもこれだけ複数の関節と筋肉が連動して可動することを可能にしている為、単に痛いから揉んだり叩いたりして刺激を与えればいいということではなく、共同作業を行っている全ての関節と筋肉に対して的確な調整をする必要があるのです。
【肩をたたかない】

前文でお伝えしたように、痛みに対して注射や電気など何かしらの刺激を加えると症状は緩和します。揉んだり、叩いたりすることも刺激のひとつです。誰でも腰や肩が痛むとさすったり、軽く叩いたりします。しかし、そのうち効かなくなってきて、叩く強さがどんどんエスカレートしてくるのです。それと同時に叩く周期(頻度)が次第に短くなってくるはずです。ということは、それほど体が悪くなり状態が常習化しているということです。つまり、一種の「治療中毒」になってくるわけです。
最初からまとめると、骨(姿勢)が歪むことによって、神経が圧迫されると痛みが出てきますが、これを紛らわせる為に"肩をたたく"というような刺激を加えすぎると、その部分が鬱血を起こし、それが常習性になって常に鈍く、重い"こり感"を伴うようになってしますのです。
肩こりをなくすには、原因が骨の歪み、つまり姿勢にあるなら姿勢を矯正するという風に、ほかの病気も同様、元の原因となっている部分を断たなければなりません。そして、もう二度と肩をたたくような真似はしないことです。ならなくてすむはずの肩こりを、自ら作る必要はないのですから。
最初からまとめると、骨(姿勢)が歪むことによって、神経が圧迫されると痛みが出てきますが、これを紛らわせる為に"肩をたたく"というような刺激を加えすぎると、その部分が鬱血を起こし、それが常習性になって常に鈍く、重い"こり感"を伴うようになってしますのです。
肩こりをなくすには、原因が骨の歪み、つまり姿勢にあるなら姿勢を矯正するという風に、ほかの病気も同様、元の原因となっている部分を断たなければなりません。そして、もう二度と肩をたたくような真似はしないことです。ならなくてすむはずの肩こりを、自ら作る必要はないのですから。
【まとめ】

最後にあった「治療中毒」にフォーカスして詳細を伝えたいと思いますが、この治療中毒は、決して肩だけに言える話ではなく体全体に言えることであり、何かしらの刺激を与えると症状が軽減することを学び、ひたすら繰り返し続けていくとそのうち刺激に麻痺(慣れ)してきて小さな刺激では物足らなくなります。
次第に、常に刺激がなければ気が済まない体になっていくのです。注射や電気などの「治療」というものは、しなくていいのであればしない方が体にとっては確実に健康的です。しかし、せざるを得ない状態にあるから、やむを得ず治療をおこなうのに、どんどん治療が必要になる体にしていくのは、お金と時間を使ってご自身の体を不健康にしてるのです。これ程悲しいことはありません。
治療というものは、的確なものを最小限で行い、最終的には再び痛みのでるような状況に持ち込まない為に、自身が普段の日常生活で予防をすることが何よりも大切であり効果的なのです。この記事を読んでいただいて、もしご自身が肩に限らず体のどこかに痛みを持たれているのであれば、今行っている治療法が正しいのかどうか。また、今後どうあるべきかを再確認いただく機会にしていただけると幸いです。
”最後に”
当院は、整体院や整骨院とは異なり、対処療法ではなく科学的根拠に基づいた姿勢調整を行うことで、不調の改善と健康維持を目指す「健康支援センター」です。姿勢科学の分野をまだ知らない・自分に合ったケアがまだわからない方へ、早くこの手が届きますように!そんな思いで、日々活動しています。
↓店舗詳細はこちら
次第に、常に刺激がなければ気が済まない体になっていくのです。注射や電気などの「治療」というものは、しなくていいのであればしない方が体にとっては確実に健康的です。しかし、せざるを得ない状態にあるから、やむを得ず治療をおこなうのに、どんどん治療が必要になる体にしていくのは、お金と時間を使ってご自身の体を不健康にしてるのです。これ程悲しいことはありません。
治療というものは、的確なものを最小限で行い、最終的には再び痛みのでるような状況に持ち込まない為に、自身が普段の日常生活で予防をすることが何よりも大切であり効果的なのです。この記事を読んでいただいて、もしご自身が肩に限らず体のどこかに痛みを持たれているのであれば、今行っている治療法が正しいのかどうか。また、今後どうあるべきかを再確認いただく機会にしていただけると幸いです。
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当院は、整体院や整骨院とは異なり、対処療法ではなく科学的根拠に基づいた姿勢調整を行うことで、不調の改善と健康維持を目指す「健康支援センター」です。姿勢科学の分野をまだ知らない・自分に合ったケアがまだわからない方へ、早くこの手が届きますように!そんな思いで、日々活動しています。
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